外観がおしゃれで、最近増えつつある片流れ屋根の戸建て住宅。屋根の片方だけ勾配のある片流れ屋根は、見た目がおしゃれなだけでなく、初期費用が抑えられる・太陽光発電の効率がよいなどのメリットもあり、人気が上昇しています。しかし、その一方で雨漏りがしやすいなどのデメリットもあります。
この記事では、メリットやデメリット、間取りのパターンや、実際に施工された片流れ屋根の実績などをご紹介します。
シャープでスタイリッシュな片流れ屋根の戸建ては、洋風にも和モダンにもよく合います。片側の壁を高くできることから、窓を高い位置に設置して彩光したり、屋根と天井の間にスペースを作って屋根裏部屋にしたり、1階の居住スペースに高さを出すことができます。
構造が他の屋根に比べて単純で施工しやすいことや、雨樋が片方だけで済むので材料や工事費が抑えられます。
単調で面積の広い屋根はソーラーパネルを設置しやすいため、太陽光発電を検討している人にはおすすめです。
台風や大雨のときに棟部やけらば部、軒下の換気口から雨水が浸入しやすい場合があります。防水性の高い部材で覆ったり、雨樋のメンテナンスを定期的にしたりなどの対策が必要です。
屋根面の一方にしか換気口がつけられない片流れ屋根は、屋裏の風通しが悪くなります。屋根が北面になる場合は、日当たりが悪く結露してしまう場合もあるため、対策が必要です。
開放感たっぷりのリビングでのびのびと子育て
勾配のある天井を活かした高天井のリビングからは和室にもウッドデッキにも出られて開放感たっぷり。子供がのびのびと走り回れて思いっきり遊べます。独立した個室もあるため、開放感はそのままに、子供が大きくなってからのプライバシーもしっかり守られる間取りとなっています。
坪数 | 21坪 | 間取り | 1LDK |
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都市部でもプライバシーが守られるコの字型の間取り
コの字型にし、中に庭を作る間取りにするとプライバシーが守られます。また、リビング・オープンテラス・庭が一体化するため、開放的で心地よい空間が生まれます。リビングをはさんだ両側に居室を設けることでそれぞれ独立感はあるのですが、必ずリビングを通る導線となっているため、コミュニケーションも生まれやすい間取りです。
坪数 | 21坪 | 間取り | 3DK |
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縁側のように心地よいテラスがある間取り
片流れの高い天井を生かして、リビングと主寝室・洋室側を開放的なスペースにできます。ホールからウォークインクローゼットを通って主寝室へ行ける導線も便利。L字型に長く設置したテラスは、日本家屋の縁側を彷彿させるのんびりした空間となり、家族みんなが心地よく過ごせます。
坪数 | 28坪 | 間取り | 3LDK |
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すべての部屋が庭とつながり、ワンフロアで生活ができる…そんな古き良き日本の暮らしを現代にアレンジしたダイワハウスの平屋。片流れ屋根の平屋は、邸宅と呼べる優雅なデザインで見る人皆を魅了します。
一見味気のないシンプルな箱状の戸建てですが、片流れ屋根を組み合わせることで、ありきたりではない個性的なデザインに。白いタイル壁や、目線を遮る植木をうまく植え込むことでナチュラルな雰囲気が生まれます。
設計のプロ集団であるミサワデザイナーズが、ライフスタイルや価値観をヒアリングし、オリジナルの住まいづくりをバックアップ。人とは違う個性的で斬新なデザインも叶います。サイトより片流れ屋根の実績もご覧になれます。
編集部からのひとこと
おしゃれさが人気で施工件数も増えている片流れ屋根の戸建てについてご紹介しました。 初期費用が安い・太陽光発電に向いているなどの様々なメリットがある反面、施工方法によっては雨漏りや結露をしてしまうデメリットもあります。 天井の高さが広くとれることで、開放的なリビングが作れたり、屋根裏部屋のような場所が作れたりするのも片流れ屋根ならではです。個性的でスタイリッシュな外観を好むご夫婦や、開放的でのびのびと子育てしたい家族にはぜひ検討していただきたいデザインです。 デザインだけでなく、雨漏り対策やメンテナンスのこともしっかり提案してくれる、片流れ屋根の施工実績が豊富なところに相談するのがよいでしょう。
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